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慶應三田会のこと・・ 

先日、当会幹事長 上野光一君よりお借りした本「慶應三田会-組織とその全貌」が
とてもおもしろい内容でしたので、一部抜粋してご紹介致します。 以下です。     幹事

なぜ慶應は結束力が強いのか
慶応義塾の同窓会がいつ始まったかは定かでない。
徳川幕府の時代の終末を象徴する上野彰義隊の戦いの当日も勉強を続けた塾生たちが、
十年後に再会するのを祝する福沢[諭吉]の書面や、神戸在住の塾生の集まりへの福澤の書簡が残されている。
これらを読むと、福沢が早くから、卒業生同士の交際や助け合いを、学校活動の本質的な
役割のひとつとして強く奨励していたことがわかる。
日本には、700以上の大学が存在し、それぞれの大学には同窓会が設置されているが、
慶應の三田会ほど結束力の強い大学の同窓会は存在しない。
慶應と早稲田とを比較した際に、前者を「共同体志向」としてとらえ、後者を「国家志向」としてとらえ、その性格の違いについて論じた。
慶應を卒業し、三田会の会員であることによるメリットは大きく、時には決定的な意味を持つが、稲門会の会員であることのメリットは小さく、結局は何も役に立たないと感じている
卒業生は少なくない。
「連合三田会」のホームページを見ると、そこには、「慶應に入学して良かったと思うのは、
大学を卒業してから」と記されている。
慶應の場合、大学は150年の歴史を持ち、三田会にも伝統がある。
最も重要なことは、同窓生を結束させるための理念があるかどうかである。
慶應には、「社中協力」という明確な理念があり、それは大学における教育の中で生きた
理念として学生達に伝えられている。
稲門会の会員たちは、三田会の結束力が自分たちよりはるかに強く、個々の会員がそこから大きな利益を得ていることを知っている。
したがって、三田会を真似て、稲門会の結束をはかろうとする動きが出てくるわけだが、
そもそも早稲田の教育理念は、慶應とは対照的で、卒業生の間の結束力を強化しようとする方向性を持っていない。
稲門会の会員は、会員同士の結束をはかるよりも、個々に社会の中で活躍することを求める。
その点で、稲門会が三田会を真似ることは難しい。
逆に、稲門会が三田会を真似て、同窓会の結束力を強化していけば、それは早稲田らしさを失うことにつながっていく危険性がある。
慶應に入学する学生は、慶應大学で学ぶために入ってくるのではなく、将来三田会の会員資格を得るために慶應大学に進学するのかも知れない。

島田裕巳著 「慶應三田会 組織とその全貌」 三修社 より


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