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映画鑑賞会より ”お正月映画のお薦め映画” 

①『リアル・スティール』 米映画 (128分)

 お正月映画では、娯楽度ナンバー1だと思います。面白いです。
 時は近未来。格闘技はロボット同士の戦いが主流となっていた。 元ボクサーで、今は場末のロボット格闘技で日銭を稼ぐ男(ヒュー・ジャクソン)と、ずっと離れて暮らしていた11歳の息子が、廃材置き場で拾ったおんぼろロボットATOMを使って、各地のロボット戦を勝ち抜き、最後はロボット格闘技公式戦の最強ロボットに挑むという話で、ダメな父親の敗者復活を描いたこのストーリーはまさに『ロッキー』。ロボット映画とボクシング映画を見事に合体させました。

 とはいえ荒っぽい映画ではなく、父子の交流や、主人公を支える恋人とのエピソードなど、とても情感豊かで映像も美しいです。 老若男女誰でも楽しめる作品になっています。

 私は、ともかくロボット同士の戦いに大興奮。登場するロボットのキャラも多彩で、まるで鉄腕アトムの世界。11歳の少年が操縦機でロボットをコントロールする姿はまさに鉄人28号。男子は血が騒ぎます。
難しい事は抜きにして娯楽映画を楽しみたい方にお薦めです。(私の採点は78点)

『ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル』は、見せ場満載(お金かけています)の極上のアクション映画で、トム・クルーズが格好いいし、ヒロインも素敵で、見応えもあってアクション映画ファンには絶対お薦めですが(私の採点は同じく78点)、なにせストーリーが荒唐無稽で(というか展開が早くてついていけない)、ドラマを楽しみたい方には『リアル・スティール』をお薦めします。


②『聨合艦隊司令長官山本五十六 太平洋戦争70年目の真実 邦画 (140分)

 ドンパチ派手な東映戦争映画シリーズにしては、珍しく地味な作品です。
 戦闘シーンも控えめで(特撮シーンは良く出来ています)、いたずらに涙腺を刺激する扇情的なシーンもありません。 山本五十六(役所広司が好演)という海軍次官の、卓越したリーダーシップや、軍人としての生き様を丁寧に描いています。 生真面目すぎて、教科書読んでいるような堅苦しさも感じますが、2時間20分という長尺けっして飽きさせません。
 原作者の半藤一利が監修したという脚本がしっかりしており、またこの骨太の脚本を、成島出監督(『八月の蝉』)が奇をてらう事なく粛々と演出しています。

 山本五十六は、日米開戦は無謀だと反対し続け、また開戦後もひたすら講和を目指しますが、結局それは叶わず泥沼の戦争となってしまいます。 何故そうなってしまったのか、そこらへんもこの作品の見所のひとつであります。
『坂の上の雲』等の歴史小説や、リーダー論に興味がある方にはお薦めです(日本の将来を担う政治家や官僚、あるいはマスコミ関係の方々には是非見て頂きたい作品です)。 また品行方正な内容で女性も楽しめる作品だと思いますのでご夫婦でもどうぞ。(私の採点は80点)

この他に、万人向けではありませんが、ホロコーストでの10歳の少女の悲劇を描いた『サラの鍵』(フランス映画)(私の採点は88点)、復刻された1957年度作品『幕末太陽傳』(邦画)(日本映画史上に残る傑作喜劇)もお薦めです。 興味のある方は是非ご覧下さい。

                       (記)H23.12.28 船橋三田会映画鑑賞会 上田 則夫
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