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9月のお薦め映画(『天地明察』) 

〇天地明察(邦画) 上映時間2時間21分
 
 上映時間は長いですが退屈させません。 とても良く出来た娯楽映画だと思います。 後味がとても爽やかで心地よい余韻が残ります。
 江戸時代初期、「碁打ち」の安井算哲(安井家は、囲碁の家元四家のひとつで徳川幕府の囲碁の指南役)(V6の岡田准一が好演)は、囲碁だけでなく天体観測や算術が大好きな若者ですが、ある事がきっかけで、その算術や天文学の才能が認められ、幕府から「改暦」事業の責任者に抜擢されます。

 当時使用されていた「宣明暦」は明らかに誤差を生じており、他の正確な暦が求められていたのです。 とはいえ、改暦とは、まさに天地を明察してその理法を新たに定める大事業。 しかも朝廷の反発もあり、けっして簡単な事ではありません。
 この映画は、安井算哲(のちに渋川春海と改名。 実在の人物です)が、幾多の苦難を乗り越えて「改暦」を成し遂げるまでを描いています。
 
 豪華キャストであります。歌舞伎界からは、松本幸四郎(会津藩主保科正之)、市川染五郎(朝廷の陰陽博士)、市川猿之助(算術の天才、関孝和)。 そして中井貴一(水戸光圀)、宮崎あおい(主人公の妻)。 岸部一徳、笹野高史はさすがの好演で、出番は少ないものの大変印象に残ります。 ナレーションを真田広之が担当。 音楽は久石譲。監督は「おくりびと」の滝田洋二郎です。
 
 大仰でデフォルメしたセットや、けれんみのある見せ場など、いわば映画歌舞伎のような趣(おもむき)が、男のロマンを語るストーリーとマッチして、実話でありながら、とても夢のあるファンタジックな世界を構築しております(その分少々リアリティーに欠けるところはありますが)。
このあたりのさじ加減は、滝田監督の手腕であり、私は成功していると思います。 
 老若男女誰にでもお薦めできる良作ですが、特に中高年の方にお薦めします。

※映画鑑賞会でご覧になるようですので、私の採点は控えさせていただきます。

                             H24.9.18 上田 則夫(記)
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