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2月のお薦め映画 

KANO 1931海の向こうの甲子園(台湾映画) 3時間5分 

日本人俳優が多数出演していますが台湾映画です。台湾では記録的な大ヒットだったそうですが、確かに大変良く出来た娯楽映画です。
1931年、日本統治下の台湾から、甲子園に出場した嘉義農林学校(通称KANO)野球部(日本人、漢人、台湾原住民の混在チーム)の話です。
1度も試合に勝った事のなかった弱小野球部が、元松山商業野球部監督の近藤兵太郎(永瀬正敏が好演)の指導により、たった1年で台湾大会を制覇し、甲子園の決勝戦にまで進むという、信じがたいサクセスストーリーですが、実話だそうで、映画のラストには、近藤監督や選手たちの、その後の人生が写真入りで紹介されます。
3時間5分の上映時間は大変長いですが、けっして退屈させません。前半は、台湾の代表校になるまでをテンポよく描き、後半は甲子園での試合となりますが、これが圧巻で、手に汗を握る対戦が展開します。甲子園でこんな試合が実際にあったのかと驚かされます。
この作品は、いわばスポーツ根性物語ですが、映像が大変美しく、ひたむきな若者たちの青春や台湾の市井の人々を繊細に描いて、叙事詩的な風格すらあります。そして日本統治下の台湾について、台湾の方々にとってプラスマイナスでいえば、プラスだった面をきちんと描いており、日本人には大変興味深いですし、また、人種問題や、後の第二次世界大戦も視野に入れて、内容的にも大変奥行きの深い作品となっています。
鑑賞の注意点としては、映像で語るタイプの映画ですので、説明不足で少々わかりにくいところがあるかもしれません。ある程度「映画の読解力」が必要です。また、上映時間が長いですのでトイレが近い方はお気を付け下さい。

この作品、知名度は低いと思いますが、私は、一昨年船橋三田会の映画鑑賞会で大好評だった『アルゴ』以来の掘り出し物だと思っています。老若男女、誰にでもお薦めできる映画です。是非ご覧下さい。見応え充分です。  
    (私の採点は86点)

[昭和55年文学部卒 上田則夫]





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