12月のお薦め映画 

『007 スペクター』 (米・英) 2時間28分

お正月映画らしく、とてもゴージャスで、迫力満点のアクション超大作です。
上映時間2時間28分は少々長いですが、見せ場がたっぷりで退屈させません。
最近の007は、ジェームズ・ボンドの生い立ちや内面的苦悩を描くなど、少々リアルでシリアスな007になっていましたが、今作で軌道修正したようで、原点に戻り、とにかく女性にもてて、不死身で、オシャレな超人007が、悪の組織の犯罪計画を阻止するために大活躍するというストレートなお話になっています。
けっしてコミカルな内容ではないのですが、007が突然タキシード姿で現れるなど、少々荒唐無稽なところも多々あって、突っ込みどころ満載ですが、それはそれでご愛嬌で、気軽に楽しめば良い映画だと思います。
とはいえ、けっしてB級映画ではありません。超一流の俳優達と、超一流のスタッフによって製作された、とても品格のある第一級の娯楽映画です。
ストーリーは単純ですが、前作『007 スカイウォーク』の続編ですので、未見の方には人間関係など、よくわからないところも多々あるかもしれません。しかし、
①前作で、007の女性上司Mが死亡し、そのダイニングメッセージが、今作のストーリーのキーになっている。
②前作での失敗で、007が所属するMI-6は廃止されようとしている。
③前作で、007の生家スカイウォークが焼失するが、その遺物の「一枚の写真」が、今作の重要なアイテムになっている。
④瀕死の状況で登場する「Mr.ホワイト」は、前3作に登場した殺し屋。
このあたりを頭の片隅においてご鑑賞いただければ、わかりやすいかと思います。

時間のある方は、前作(『007 スカイウォーク』)、さらにその前2作(『007カジノロワイヤル』『007慰めの報酬』)を見てからご覧になるとよいかもしれません。
まあ、別に細かい事を気にしなければ、予習しなくても充分楽しめると思います。
シリアスなドラマがお好みの方にはお薦めしませんが、娯楽映画、特にアクション映画がお好きな方にはお薦めの作品です。   
                   
(お知らせ)
①TOHOシネマズ船橋ららぽーとでは、12月10日より、映画を体感するMX4Dという新しいシステム(シートが左右上下に動く、振動、風、香り、煙等々)が導入されます。
その記念として、12月10日から18日まで、MX4D版『マッドマックス 怒りのデスロード(3D)』が再上映されます(今年の6月に公開された映画です)。この作品は、1970年代に公開され、メル・ギブソンの出世作となったオーストラリア映画『マッドマックス』3作の、40数年を経て同じ監督で製作された続編です。核戦争後の近未来の荒廃した砂漠で繰り広げられる壮絶なカーアクションは、アクション映画という領域を越えて、文学的、哲学的ですらあります。
秀作だと思います。内容的に万人向けする作品ではありませんが、興味のある方は是非ご覧下さい。ただ、MX4Dは、追加料金が1400円かかるようです。

②6月に公開された『駆け込み女と駆け出し男』が、いよいよDVDになって、販売、レンタルされています。
江戸時代、駆け込み寺だった鎌倉東慶寺での人間模様を、コミカルにそして情感を込めて描いた、井上ひさし原作の作品です。とても良く出来た娯楽映画で楽しめます。秀作だと思います。年末年始に機会がありましたら是非ご覧下さい。

(昭和55年文学部卒 上田則夫)




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コメント

上田則夫さま
いつも おススメの映画を投稿していただき、
ありがとうございます。これを読むと映画が一層よく理解出来るので、とても参考になります。

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