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令和4年 新年のご挨拶 会長 佐藤 修 

船橋三田会会員の皆様
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は船橋三田会の活動にご支援、ご協力を賜り誠にありがとうございました。

 昨年も新型コロナウイルス感染拡大に翻弄された一年でした。昨年12月からは日本国内でもオミクロン株が急速に広がり不安な幕開けとなりました。英国エコノミスト誌(12月18日号)によれば「先のことは予測不能だということしか予測できない時代に入る」と論評しています。

 船橋三田会におきましても新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けました。恒例の「福澤精神研究会」は十分な感染対策を講じた上で無事開催できたものの、他のイベントは全て中止せざるを得ませんでした。年に一度の総会も参加者の安全を最優先して開催を断念、2年連続で「書面表決」での総会を余儀なくされました。会員の皆様のご協力により、全議案をご承認いただくことができ改めて御礼申し上げます。また、毎月1回の定例役員会もZoomによるリモート方式で行いました。さらに、写真、映画、ゴルフ、麻雀の各同好会も活動を休止せざるを得ませんでした。9月には「慶應スポーツ愛好会」が発足し有志の方々が慶早戦の応援に行かれました。

 さて、現在、私達が遭遇しているコロナウイルス禍においては、感染予防のため宴会の自粛、在宅勤務など様々な行動制約を受けております。このような厳しい制約の中で、当役員会といたしましては、「コロナだから何もできない」と諦めるのではなく、「コロナだからこそ何か新しいことを始めるチャンスだ!」と前向きに考え、試行錯誤しながら取り組んでおります。その一つが、Zoomによる会員交流会(非定期開催)です。ドリンクを飲みながらリラックスした雰囲気で趣味や近況など雑談する会です。職場とは違う方々と気楽に雑談することによってストレス解消にもお役立ちできているようです。

 我々塾員にはコロナ禍においても積極的に行動するための指針があります。それがまさに塾祖福澤先生が提唱された「人間交際(じんかんこうさい)」の教えです。

学問の究極は人間交際なり
  福澤のすすめる「学問」の中には人間交際(じんかんこうさい)がある。

 「世の中に最も大切なるものは人と人との交り付合なり。是即ち一の学問なり」(豊前豊後道普請の説)といい、「凡そ世に学問といい工業といい政治といい法律というも、皆人間交際のためにするものにて、人間の交際あらざれば 何れも不用のものたるべし。交際愈々広ければ人情愈々和らぎ、戦争を起こすこと軽率ならず」(『学問のすゝめ』九編)と説く。人間に対する信頼、胸襟を開いて話せる寛容さ、年齢上下の隔てなく闊達に交際する気風こそ慶應義塾の伝統であり、人と人との交わりの中で培われる総合的人間力が価値ある資格になる。塾祖福澤諭吉には何の資格を取りどの職に就くかといった狭い意味でのキャリアデザインはなかったが、巨大な演劇ともいえるその一生は学問と人間交際によって世間を広くすることが最良のキャリアデザインであると教えてくれる(出典:慶應義塾ホームぺージ「ステンドグラス」より転載)。

 本年も「福澤精神研究会」を開催し、会員の皆様とご一緒に福澤精神を学ぶ機会を設けたいと存じます。更に、このような大変な状況におかれている「今」だからこそ「社中協力」の精神を発揮し、相互に助け合い、支え合いながら、ひとりひとりが「人間交際」を実践し共にこの難局を乗り越えて行こうではありませんか。

 最後になりますが、会員の皆様、ご家族の皆様のご健勝と一層のご活躍を祈念して年頭のご挨拶とさせていただきます。
   
   令和4年 元旦

                            船橋三田会
                            会長 佐藤 修 


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